- コラム
ヒートショックに注意!!
皆さん、こんにちは。
ハピアスリフォームのスタッフブログにご訪問頂きありがとうございます(^^)
寒に入り寒さが一段と厳しくなってまいりましたね。
皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
そんな中 ハピアスリフォームのショールームでは、昨日一昨日で感謝祭イベントを行いました♪
寒い中、沢山の方にご来場いただきまして誠にありがとうごさいました。
最近のご相談で、「冬は脱衣所や浴室が寒くてお風呂に入るのが億劫になる…」そんなお悩みが増えてきたように思います。
また「ヒートショック」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回のブログでは冬になると増える「ヒートショック」に関してお話させて頂きたいと思います。
ヒートショックとは
ヒートショックとは暖かい部屋と寒い部屋との温度差による急激な血圧変動が原因で、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす健康リスクのことです。
急に体温が下がると血管を縮ませて血圧が上がり、逆に体温が上がると血管が広がることで血圧が下がります。
心臓や血管に大きな負担がかかるため、身体に影響を与えてしまうのです。
「脱衣所とお風呂場」「寝室と廊下」「リビングとトイレ」など、
温度差が大きくなりやすい場所を行き来する際にヒートショックのリスクが高まります。
例えば、冬場、お風呂に入るときに衣類を脱ぐとブルっとするのも温度差が体に負担を与えるヒートショックの症状のひとつです。
高齢者の入浴中の事故は、11月〜4月の寒い時期を中心に多く発生しています。
冬場の入浴中の事故には「温度差」が引き起こすヒートショックの影響があるといわれており、暖房器具の設置や、家の高断熱化など適切な対策をとることが大切です。
また、いざというときのために症状や対処法を知っておきましょう。
ヒートショックは身近に潜む危険です
※1 2013年度ヒートショックに関連した入浴中急死に至った人数推計 約19,000人と、2013年度の交通事故による死亡者数 約4,400人の比
※2 出典:厚生労働科学研究費補助金 入浴関連事故の実態把握及び予防対策に関する研究平成25年度総括・分担研究報告書より
※3 出典:警察庁交通局調べ
※東京消防庁「救急搬送データ」を基に作成
入浴中の死亡者数は年間19,000人程といわれています※1。
この数には転倒等も含まれるため、ヒートショックで死亡している人数と同じではありませんが、気温が下がる冬場、入浴中の死亡者数が他の時期と比べて増加傾向にあることがわかっています。「温度差」が引き起こすヒートショックの影響があると推測されます。
また、令和元年の交通事故の死亡者数は3,215人※2、 熱中症の死亡者数は令和元年で1,224人※3。
それらと比較しても決して低い数字ではないため、身近なリスクであるといえます。入浴中の事故が多い時期は、11月から4月なのでしっかり対策をしましょう。
※1 厚生労働省 入浴関連事故の実態把握及び予防策に関する研究についてより
※3 厚生労働省 熱中症による死亡数 人口動態統計(確定数)より
ヒートショックの症状と起きたときの対処方法
ヒートショックの症状には軽度のものから重度のものまであります。
震えや立ち眩み、ちょっとしためまいなど意識していないだけで、実はヒートショックが起きていたというケースもあるので、症状と対処法を確認しておきましょう。
軽度の症状
めまい・立ち眩み
軽度の症状では「めまい」「立ち眩み」が起きます。
寒い場所から暖かい場所に移動した際に起きやすいです。
症状が出たら、その場にゆっくりしゃがむか、可能であれば横になり、血圧の変動が落ち着くのを待ちましょう。
無理に動こうとしたり、立ったままの状態でいたりすることは、足のもつれや失神などで転倒する恐れがあるため危険です。
家族を呼べるようなら助けを呼びましょう。ゆっくりと深呼吸をし、水分をとれるようなら少しずつ口に含み、リラックスを心がけてください。
ヒートショックは事前の対策が何より大切です。
寒さが気になるお部屋があれば、お部屋の温度を上げる、断熱リフォームをするなどヒートショック対策を検討しましょう。
暖房器具を設置し、お部屋の温度を上げることと、内窓(二重窓)や高性能窓(取替窓)を取り付け、断熱効果を高めることで暖房効率が高まり、安心で快適な空間をつくることができます。
重度の症状
呼吸困難・嘔吐・意識の消失など
重度では「心筋梗塞」や「脳卒中」を引き起こす場合があります。
10℃以上の温度差がある場所は、ヒートショックのリスクが上がるという報告もあることから、特にお風呂に入るときは注意が必要です。
ヒートショックと思われる症状がでたら
激しい胸の痛みや吐き気、頭痛など、心筋梗塞や脳卒中が疑わしい症状が現れた場合は、すぐに家族や救急に助けを求める必要があります。
大声が出せない場合は、壁を叩くなど大きな音を出し、周りに知らせましょう。
特にお風呂に入るときは、携帯電話を脱衣所に持ち込むなど、手の届くところに置いておくと安心です。
防水タイプの呼び出しボタンも販売されているので、事前に取り付けしておくこともおすすめです。
また、一人暮らしの方や、高齢夫婦のみの世帯は、見守りサービスを導入することも安心につながります。
プランによってはボタン一つで駆けつけてもらえ、救急車手配をサポートしてくれるサービスもあるようです。検討してみてはいかがでしょうか。
救護に当たる方は
1. 浴槽の栓を抜く。大声で助けを呼び、人を集める。
2. 入浴者を浴槽から出せるようであれば救出する(出せないようであれば、蓋に上半身を乗せるなど沈まないようにする)。直ちに救急車を要請する。
3. 浴槽から出せた場合は、肩を叩きながら声を掛け、反応があるか確認する。
4. 反応がない場合は呼吸を確認する。
5. 呼吸が無い場合は胸骨圧迫を開始する。
6.人工呼吸ができるようであれば胸骨圧迫30回、人工呼吸2回を繰り返す。できなければ胸骨圧迫のみを続ける。
出典:消費者庁 冬季に多発する 高齢者の入浴中の事故に御注意ください!より
救急に連絡した際は焦らず、落ち着いて状況を伝え、指令室員からの指示に従って応急処置をしてください。
いざというときに備え、救命講習を受けるなど、応急手当を覚えることもよいでしょう。
ヒートショックを起こしやすい人
■65歳以上の高齢者である
■高血圧、糖尿病、動脈硬化の持病がある
■不整脈がある
■太っている、肥満気味である
■浴室や脱衣場に暖房設備が設置されていない
■一番風呂や熱めのお湯が好きである
■食事後にお風呂に入る習慣がある
■飲酒後にお風呂に入ることがある
高齢者や持病のある方は特にヒートショックに注意が必要です。
若い人でも食事後・飲酒後にお風呂やサウナに入ってしまうとヒートショックのリスクが高まります。
気温差に影響される血圧の変化は、年齢に関係なく誰にでも起こります。
高齢者だけでなく若い人もヒートショックになる可能性があるのです。
「自分は元気だから大丈夫」ではなく、「自分にも起きるかもしれない」と意識することが大切です。
入浴中の事故を防ぐための行動
1. 入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。
2. 湯温は 41 度以下、湯に浸かる時間は 10 分までを目安にしましょう。
3. 浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。
4. 食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避けましょう。
5. 入浴する前に同居者に一声掛けておき、気にかけてもらえるようにしましょう。
出典:消費者庁 冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!より
高齢者や基礎疾患を持っている方は、血圧はまめに測り、体調が悪いときには入浴を控える判断をすることも重要です。
ヒートショックを防ぐシステムバス
では、最新のあたたかなシステムバスの性能を一部紹介していきたいと思います。
「あたたかさ」を守る基本性能、まるごと保温。
浴槽はもちろん、天井、壁、床と空間まるごとであたたかさを守る「まるごと保温」。
省エネにもつながり、入浴中の心地よさはもちろん、次に入る方へのやさしさもそこには込められています。
天井・壁・床[まるごと保温]
スパージュは、全てのタイプで保温材を標準搭載。
天井・壁・床に保温材をプラス。更にサーモバスSも標準搭載であたたかさを守ります。
入浴中の心地よさはもちろん、次に入る方へのやさしさもそこには込められています。
ダブルの保温構造でお湯が冷めにくい[サーモバスS]
4時間後でも湯温は約2.5℃しか下がりません。
足元が冷ヤッとしない[キレイサーモフロア]
微細な中空バルーンを含んだ独自の断熱層を重ねた構造によって、足が床に触れたときに足裏から逃げる熱(熱流束値)を、従来の床(自社従来品)に比べて低減。
冬の脱衣もあたたかく[洗面室暖房機]
寒い洗面室をいつでもあたたかく。入浴後の洗面室の寒さをやわらげ、冬場の脱衣や湯上りの冷えを防ぎます。
プラズマクラスター搭載換気乾燥暖房機およびIoTホームリンクサービスと併せてご利用いただくことで、専用アプリから遠隔操作ができます。
※洗面室暖房機はプラズマクラスター搭載換気乾燥暖房機を選択した場合のみ選べます。
寒い季節の暖房や衣類の乾燥など多彩な機能[換気乾燥暖房機]
換気乾燥暖房機の暖房機能を入浴前から使用すれば、浴室の予備暖房になり、寒さによる体への負担を軽減することができます。
おわりに
ヒートショックは誰にでも起りうる現象です。
ヒートショック対策を始めるにあたって、まずは、お部屋の各所に温度計を設置してみてはいかがでしょうか。
寒いと感じる部屋の温度はどのくらいなのか知ることが大切です。
そしてヒートショックから家族を守るために、できる限り家の中を暖かくし、部屋間の温度差を小さくする対策をしましょう。
具体的には、脱衣所やトイレなど温度が低くなりやすい場所に暖房器具を設置することや、内窓を取り付けて熱を逃しにくくすることが有効です。
また、お風呂やトイレに行くときは家族に一声かけておき、同居者に意識してもらうようにすると安心です。
若い人もヒートショックを起こす可能性があります。
食事後・飲酒後・喫煙後の入浴は避けるようにしましょう。
暖かい住まいにすることで人の身体に良い影響があることもわかってきました。
ご自宅の断熱対策を考えるきっかけにしていただければ幸いです(^_^)
リフォームをご検討の方は、ぜひ、相談&お見積無料のハピアスリフォームまで♪
お気軽にご相談ください。
※LIXILホームページ参照